この先も。
ふとさ、気になったんだ。
キミのこの先が。
この先も。
「ナルトー」
「……んー?」
珍しく昼寝をしているナルト。一瞬、やべっと思ったけど……まぁ、もう声かけちゃったし?
「ナルトはさ、将来何になりたいの?」
「はぁ? 何って忍だろ」
お前は何を言ってんだ?という風に見てきて、ちょっとイラッとしたのは、内緒で。
「そのまんまだねー」
「……っ! じゃあお前はどうなんだよ?」
「私? 今のうちに稼いで、豪遊」
「……うわぁ」
「んでー、ナルトを下僕にする?」
「、サイテー」
「大丈夫、楽しいよ?」
「ぜってー嫌だ!!」
そんな全力で拒否しなくても良いじゃん。
「……お前さぁ……」
……はぁ。と溜息を吐いてから、ぽんっと頭に置かれた手。
「……っ」
ビクッと震える身体。
「……なに泣いてんの? まっ良いけど。……とりあえず安心しなさいな。とは――……」
「!!」
そう言って私の耳元でそっと呟いた言葉に私の涙が止まり、笑顔になった。
「……はずっ」
「気のせい、気のせい」
「ずいぶんご機嫌じゃね?」
「それも気のせいじゃん?」
気になったんだ、少し。
キミの未来に私がいるか。
* * *
久しぶりの夢ー。
それにしては短いような…。
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