思い出話3
「……むぅ……分かりましたー。リドルさんで良いですよ」
あれからいくら名前を聞いても誤魔化すばかりで教えてくれないない彼に段々、私も飽きてきて渋々ながら偽名でもいっかなって。
「良くない」
「聞こえません? いや、教えてくれなかった人が何言ってんですか!」
小さな抵抗は面倒なんで止めてください。
今更嫌そうにされても、聞いたときに答えないで流したのはアナタですからね?と、ベッと小さく舌を出して笑ったら怖い顔して睨また。一瞬、怯んだのは内緒。
「な、名前なんて記号みたいなもんですしねー、気にしたら負けですよ?」
「が呼ばなきゃ負けにならないと思うが?」
「あは、私が呼ばないなんて事あると思います?」
ニヤリ、と笑みを浮かべると。
「…………っのクソガキ」
改める気が更々ない私にリドルさんは苦虫を噛み潰したような表情をして諦めたように舌打ちした。抵抗したリドルさんが悪いんですよーだっ。
*
短っ。
そろそろ長編にした方が良いんじゃないかと考え中。
2014.02.21